Multi 6ショット
Multi4ショットに追加してさらに1/2ピクセル斜めにずらした画像を2枚撮影し、合成する際に1/2ピクセルの情報を参照しながら2倍に拡大するのがMulti6ショットです。元々が真性に近い正確なデータであるため200パーセント拡大しても劣化は少ないのですが、そこに1/2ピクセルずらした情報を組み込むことで驚くほど端正な「2億画素」のデータを取得します。「通常の1ショットの2億画素機」がもし存在するとしても、それに引けを取らないデータを提供してくれます。もちろん動体は撮影できませんし、1/2ピクセルの移動を記録するのですから、カメラが1マイクロメートルぶれても撮影は成功しません。そのため三脚や雲台、撮影場所のコンディションも大きく影響します。撮影は一筋縄では行かないのですが、1回の撮影で2億画素の超高精細なデータを得られるメリットは計り知れません。5000万画素機で2億画素を得るためには9面タイリングが必要になるのです。その品質は、もし2億画素のワンショットタイプデジタルカメラが存在するなら、このくらいの画質になるだろうと思われます。もちろん4ショットの2億画素が存在すればそれには勝てないでしょう。
比較画像
左がPhotoshop CCを使用して「ディテールを保持(拡大)」+「ノイズを軽減」10%で200パーセントに拡大したものです。通常はこれでもそこそこ使用できるのですが、右側においてある6ショットと比較するとその差が歴然としています。
テキストのエッジ、懸垂幕のディテールなどを見るとはっきり差が分かります。
煉瓦のエッジ・格子の前後感などにはっきりと差が現れています。
白い配管には3ピクセルほどの画素が当てられています。おかげで5000m万画素時には捕らえることができなかった緩やかなカーブと配管の立体感もはっきりと記録されています。
屋上装飾彫刻のディテール・質感・エッジなどの差が歴然です。シャドウ部の再現もかなり異なります。
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